椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
お修理のご依頼をいただき、工場に運びこまれた一脚のウィンザーチェア。
背もたれ・座面・脚がバラバラの状態でした。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
こうしてご覧いただくと、元々どんな姿だったか、伝わるでしょうか。
座面が割れ、背もたれ部分に縦に渡された棒(スポークといいます)が折れ、
左右の脚の間に渡された棒(貫といいます)が抜けています。
 
 
こちらのウィンザーチェアは、ご依頼くださった方のお母さまが、
お嫁入りの際に持ってこられたドレッサー用の椅子だったのだそう。
もう一度使える状態に直して、今度は真っ白に塗装を、とのご希望です。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
こちらが、向かって左側の部分。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
そしてこちらが、向かって右側の部分。
それぞれ少しずつ、座面を中心にして、背もたれや脚と辛うじて繋がっているような状態でした。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
いったんすべてのパーツをバラバラに解体したところ。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
当初、座面は2つに割れていたはずですが、解体後は3つに。

というのも、こちらの座面はもともと3枚の板を接着して作られていたもので、
座面割れの原因は接合部の”接着剤の切れ”。
割れていなかった方の接合部の接着剤も切れている可能性があったため、
念のため軽く叩いて確かめてみたところ、案の定割れたそうです。

ウィンザーチェアは組み立ての際にクランプ(締め付ける道具)の圧力が座面にかかるため、
あらかじめこうして座面の状態を確認しておきます。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
元々は接着剤だけで接合していた座面ですが、
補強のため、「ビスケットジョイント」という方法で接合します。
写真はブナ材のビスケットと呼ばれる木片。
 
 
ロッキングチェア修理
この写真は今回のウィンザーチェアはではないのですが、
こんな風に、彫った溝に接着剤を塗ったビスケットを差し込み接合します。
接着剤の水分を吸ったビスケットは溝から抜けなくなるほど膨張して固まるので、
膨張力と接着面積が増えたことにより、強度が増します。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
座面を接着したあとは、順番に組み直していきます。
折れたり欠損してしまっていたスポークは、新たに製作したものを使用。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
スポークと同様、貫も新しくお作りしました。
どちらも、今回はチェリー材を使用。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
そして今回はこのあと真っ白に塗装をするため、
粗めのペーパーをあて、もとの塗装をざっと落としました。
この作業をしておかないと、上に塗る塗料の密着が悪くなるのだそうです。
 
 
椅子ウィンザーチェアバラバラ修理白塗装
ついに完成です!
真っ白。
まっさらの、美しい椅子のように生まれ変わりました。

ちなみに、真っ白に見えますが、実は白の中にほんのほんの少しだけ、黄味を足しているのだそう。
無垢な白のなかにも、どこかぬくもりを感じるのはそのせいかもしれません。
 
 
大切な家具、思い入れのある家具がご自宅に眠っている方も多いのではないでしょうか。
状態が良くなくても、もう使えないとあきらめないで、
ぜひ一度家具クリニックにご相談くださいね。
お客さまのご希望をお伺いしながら、最善の方法をご一緒に考えさせていただきます。
 
 
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