修理のご依頼をいただく家具には、とても古いものから比較的新しいものまでさまざまあるのですが、
最近思わず「懐かしい!」と嬉しくなったのがこちらの本棚。

ガラス扉の内側にブルーのカーテンが取り付けられた小ぶりの本棚は、
幼い頃祖母の家にあったものとよく似ています。
(ちなみに祖母の家の本棚には、白色の薄い生地のカーテンがついていました)

布で遮光することで本の背表紙が日焼けするのを防ぐ賢い仕様。
そのうえどこか奥ゆかしい感じがするのも堪りません。

古い本棚修理
こちらの本棚、現役バリバリで活躍されているそうなのですが、
ぎっしり載せられた本の重みで棚板がたわんでいたり、
棚受けが取れてしまっていたり、
 
 
古い本棚修理
扉の蝶番のネジが外れ、片側の扉が傾いてしまっていたりと、
ところどころ調子の良くないところが。

そこで、
古い本棚修理
棚板を新しくお作りし、棚受けも取り付け、
 
 
古い本棚修理
地板(一番下の段の板)も補強し、
 
 
古い本棚修理
蝶番を直して、扉もぴたりと閉じるように。

これからも本棚としてお使いになられるそうなのですが、今後は本の量を「控えめに」されるとのことで、ひと安心です。
 
 
 
文机塗装修理
そしてもう一点、別のお客さまからお預かりしたのが、こちらの文机。
文豪が髪をかきむしりながら向かっていそうな「ザ・文机」といった風情が格好いいです。

こちらはお父さまの形見のものだそうで、
文机塗装修理
修理前の姿はこんなふうでした。
文机塗装修理

文机塗装修理
 
 
 
一度バラバラに解体し組み直すことで、ひきだしがきちんと入るようにし、
文机塗装修理
ひきだしの中はペーパーで汚れを落とし、さっぱり小ぎれいに。

外装は塗装を剥がし再塗装したのですが、
へこんだところや打ち傷をあえてそのままにし、風合いが残るように。
まるで新品のように仕上げることもできれば、
こんなふうに、刻まれた時間をそっと纏ったままお直しすることもできます。

天板に残るぽっこりへこんだ跡。
どこにもない文机で、とても素敵です!