J39ペーパーコード張り替え
先日、木工職人・ヒカワが、ユーズドで購入した私物のJ39をリメイクしました。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
以前飲食店で使われていた、2脚のJ39。
本当は表面の汚れを削りオイル仕上げにしたかったそうなのですが、
油染みがひどく、削っても削っても油の染みた色が取れなかったそう。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
そんなわけで、フレームは明るめのグレーに着色。

問題は、ペーパーコードの張り替え。
本来ペーパーコードを張り替えるのは椅子張り職人なのですが、
木工職人・ヒカワは「ペーパーコードも張れるようになりたい」と、自分で張ることに。
それにしてもなぜ、と尋ねると、
「ペーパーコード張りは力仕事だから、宮本さん(女性の椅子張り職人)がやるより
男性のほうがやりやすいと思うから。」とのこと・・・や、優しい!

実は以前にも一度ペーパーコードを張ったことがあるそうで、
要領は得ているヒカワ。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
 
 
J39ペーパーコード張り替え
仕事が終わってから、夜な夜な、張る、張る、張る。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
3時間かけて張ったものの納得がいかず、1時間かけてほどき、また張る。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
けれどやはりペーパーコード張りは奥が深いらしく、
出来上がった2脚を見たペーパーコード先輩の宮本が一言、
「違う人が張ったみたいやね!」
 
 
ちなみに、使用したペーパーコードも2脚で異なり、
左側が日本製のペーパーコード、右側がデンマーク製のペーパーコード。
張り比べてみて、日本製のものは伸びが良く、デンマーク製の方は若干硬く感じたそう。

ちなみにちなみに、フィンガーマークスオリジナルのペーパーコードチェア、
「yu-no.1 chair」と「yu-no.1 stool」に使用しているペーパーコードはデンマーク製のものなのですが、
今回ヒカワが使ったデンマーク製のものと少し種類が違い、
 
 
J39ペーパーコード張り替え
フィンガーオリジナルチェアの方は「アンレース」タイプといって、
撚りの凹凸がフラットなもの。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
一方ヒカワが使用した方は「レース」タイプといい、
撚りの凹凸が立体的に出ているもの。
ペーパーコードにもいろいろあるのですね。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
ペーパーコード談義に花が咲く二人。
ペーパーコードについて深く語り合える相手ができてコーフン気味の宮本。
 
 
宮本いわく、ペーパーコード張りはリズムが命らしく、
一定の力加減を保って編まないと、ズレが生じてしまうそう。
だから編んでいる途中で話しかけられたりすると、その前後3列くらいに何となく狂いが出てしまうのだそうで、
ペーパーコードを編み出すと、編み終わるまで昼食も食べないのだとか。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
それにはヒカワも納得らしく、
比較的編みやすかった日本製ペーパーコードの方はズレることなく一定のリズムで編むことができ、
斜めのラインもぴしっと直線で美しく仕上がったのに対し、
 
 
J39ペーパーコード張り替え
若干編みにくかったデンマーク製ペーパーコードの方はなかなかリズミカルに編めず、
ため息まじりに編んでしまったそうで、少し歪んだ斜めのラインに「心の乱れ」がありありと垣間見えました。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
日本製ペーパーコードで編んだ方は、縦と横のラインが直角に交差しているのに対し、
 
 
J39ペーパーコード張り替え
デンマーク製ペーパーコードで編んだ方は、縦と横のラインがやや鋭角になっています。
これは、ペーパーコードの交差した部分が厚みを持ってしまったせい。
コード自体の太さが原因ではなく、ぐっと引っ張る力の加減が、うまく調整できなかったからなのだそう。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
そのわずかなズレの帳尻を合わせるため、編み終わりの部分にぐるぐると何重か巻いて調整。
 
 
J39ペーパーコード張り替え
とても奥深いペーパーコード張り。
ヒカワの修行は続きますが、いつか宮本の代わりに、
自慢のムキムキの腕でペーパーコードを編み上げる日も近いかもしれません!