Yチェア修理
気付けばもう6月!
近畿地方はすでに梅雨入りしたそうですが、
京都は今日も雨が降ることもなく、過ごしやすいお天気です。

本日は椅子の修理事例を3件、ご紹介したいと思います。
 
 
Yチェア割れ修理

ウェグナーYチェア修理
一例目は、こちらの「Yチェア」。
言わずと知れたウェグナーの名作椅子ですが、
その象徴とも言える背もたれ部分の「Y」がバキッと折れてしまっています。
 
 
Yチェア背もたれ割れ修理
Yの無いYチェア・・・。気のせいか寂しそうです。
 
 
そこで、Yの部分を一から新たに作ることに。
Yチェア背もたれ修理用治具
横から見たときの絶妙な曲線を再現するための治具も、なんと木工職人・ヒカワのお手製です。
厚さ2.5ミリのオーク材の薄板を接着剤とともに複数枚重ね、この治具に1日挟めば、
接着剤の硬化とともに、あの美しい曲線で固定されるのだそう。

角度や寸法が出ない中で、現物の椅子に合わせてぴたりとはまるように作らなければならないのが
なかなか難しかったとのことですが、
元のフレームと同じく、オイル仕上げで無事完成です!

ウェグナーYチェア修理

Yチェア修理事例
 
 
 
二例目は、汚れてしまったアクリルテープの座面の張り替えです。

フィンガーマークス椅子張り替え
赤はあかん、白にしろ。
とは言うものの、白はやはり、どうしても汚れやすい色。

フィンガーマークス椅子張り替え
でも、こうして新しいテープで編み直すと、気分も一新。
フレームの木の色とのコントラストが美しい一脚に蘇りました!
 
 
 
椅子修理
そして三例目は、座面を支える部分と後ろ脚の継ぎ目あたりがバキッと割れてしまった椅子。
お客さまご自身で修理されようとしたようで、割れた隙間には接着剤のようなものの跡が見られます。

こちらはまず余分な糊などをすべてきれいにはがしてから、改めて新しい糊で接着し直し、
完全にくっついたあと、表面の目地などを塗装職人が補修します。

椅子修理
修理後はこのように。ほぼ何事もなかったかのように、きれいに直りました!
 
 
「椅子の修理」と一言で言っても、壊れ方や痛み方はさまざま。
今までたくさんの修理事例を目にしてきましたが、
その症状ごとに治療方法は異なり、たぶん「正解」というものは存在しないんじゃないかなと思います。
お客さまのご希望やご予算をしっかりとお聞きしながら、その時々でベストな修理方法を探し出し、
この先また大切にお使いいただけるような姿に直して、お客さまにお返しする。
工場では、毎日がその繰り返しです。
 
 
修理・リメイク事例をご紹介している
「家具修理とリメイクの記録/椅子編」はこちら。